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DE の締め切りが気になります
2007年06月02日
おもてなしの街、銀座でロハスな歯科を目指す!
大山歯科クリニック 院長より
大学院で歯科理工学という歯科材料の研究、開発の講座で勉強していた関係で、かれこれ3年ぐらい前から、日本歯科理工学会が発行している DE (THE JOURNAL OF DENTAL ENGINEERING) の編集協力委員をさせていただいております。年に4回発行の雑誌ですが、内容は少しマニアックかもしれません。
今回は磁性アタッチメントといって、義歯やブリッジ、インプラントに使用する取り外し式の維持装置の特集でした。よく義歯などの場合は金属製のバネなどを使うことが多いのですが、バネが目立ったり、バネをかける歯に負担が大きかったりと悪いことも多く、それを解消すべく10年ほど前から磁石に良くつく金属を歯に埋め込み(キーパー)、義歯に磁石を組み込む(磁石構造体)ことで、歯と義歯をくっつける磁性アタッチメントが臨床で使われるようになりました。
この分野では日本が最も進んでおり、高い技術力で他国を圧倒しています。私も10年前の発売当初からこの手法を行っていますが、磁石がどんどん小さくそして磁力が強くなってきておりその進化には目を見張るものがあります。当初は磁石構造体の高さが3.1mm で吸引力が400gf だったものが、現在は磁石構造体の高さが1.3mm と薄くなりしかも吸引力は約700gf と強力になっているのです。たった10年でこの進化はすごい! としか言いようがありません。本文中にもありましたが、まさに日本が誇れる歯科用マイクロデバイスなのです。僕の歯科医師として腕もこのように進化していくことを願って! その他面白い話題が盛りだくさんなのですが、今日はこの辺で。また続きはいつかご紹介させていただきます。なにせ編集協力委員として、全ての内容について感想および希望、質問事項を月曜までに編集局に送らなくてはならないのです。締め切りが気になる土曜日でした。
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