MTM・予防治療prevention
当クリニックでは、患者様一人ひとりにマッチしたメディカル・トリートメント・モデル(MTM)を処方し、リスクアセスメントを行った個別の診療をしております。
むし歯や歯周病にはなりたくないとは、誰もが思っていることです。しかし、毎日努力して歯を磨いていても、むし歯や歯周病になってしまう場合もあります。それは、現在のお口の健康状態を正しく把握していないからです。
メディカル・
トリートメント・
モデル(MTM)とは
メディカルトリートメントモデル(MTM)とは、患者様のお口の健康状態を診察し、患者様に適した予防プログラムの立案や、最小限の治療などを行い、そして定期的なメインテナンスに至るまでの流れをつくるものです。
メディカルトリートメントモデルでは、むし歯や歯ぐき、そして唾液の検査(カリエス・リスク・テスト)、X線写真検査、口腔内写真の撮影等を行います。ともすれば「歯の一部分が痛いだけなのに」と、無駄な検査に思えるかもしれません。しかし、数十年先の長期にわたってお口の健康を保つためには、現時点でのお口の状態を正確に把握し、記録しておくことが非常に大切なのです。
- 今痛んでいる歯はどうしてそのようになったのか?
- これからどうすればよいのか?
- 治療後の良好な状態を維持するにはどうしたらよいのか?
- ほかの歯も守っていくには?
このような悩みを解決するために、必要な検査や記録なのです。
現状をしっかりと把握し、適切な処置を行って、初めて長期のメインテナンスが可能となります。その点をご理解いただき、来院していただければ幸いです。
もちろん、痛む部分は先に対応いたしますのでご安心ください。
大山歯科クリニックの
予防治療
サリバテスト(唾液の検査)・
むし歯リスクの判定
むし歯は、患者様の生活習慣をはじめ、唾液の量、性質、唾液に含まれるむし歯の原因菌の数などを調べることで、むし歯へのなりやすさ(感受性)の傾向が診断できます。
まず、むし歯に対する感受性を知ることから、適切な治療計画の立案や、予防処置が始まるのです。
検査には、MTMという機械を使用します。MTMは、唾液に含まれているむし歯菌やタンパク質(口臭や健康状態)を検査します。むし歯菌を培養することなく、その場で結果がわかります。
口腔内規格写真撮影
初診時や治療の再評価時、メインテナンス時に、お口の中の記録として口腔内規格写真撮影を行います。この写真から、お口の状態の改善度や継時的な変化といった時間的な経過がわかります。
レントゲン診査
現在のむし歯の状態を、レントゲン診査で把握します。特に、歯と歯の間のむし歯の進み具合をチェックします。初期のむし歯は、適切な対応によって維持することができます。
生活習慣指導・食事指導
生活習慣や食事のとり方、内容等は、むし歯や歯周病になるリスクの判定の上で、非常に重要になります。
生活習慣指導・食事指導は、患者様のライフスタイルに合わせてご提案します。
ブラッシング、
ホームケアの指導
むし歯や歯周病の予防は、毎日の歯のお手入れが何よりも大事です。質の高いホームケアができるよう指導していきます。
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)
歯の表面に、雑菌がつくった「バイオフィルム」と呼ばれる皮膜ができることがあります。このバイオフィルムは、ブラッシングだけでは落とすことができません。
バイオフィルムは、歯科衛生士が操作する特殊な器械でのクリーニングで落とすことが可能です。定期的に行うことで、良好な状態を保つことができます。
行う目安は状態によって変わりますが、3カ月前後が目安になります。
フッ化物の応用
毎日のお手入れでフッ素入りの歯磨材を使用することは重要です。さらに言えば、歯科クリニックでしか使用できない濃度の高いフッ素を使用することでより歯が強化され、むし歯になりにくくなります。
フッ化物の応用は、1年に2回が目安になります。
PMTC
メリット・デメリット
メリット
- むし歯を予防できる
- 歯周病・歯肉炎を改善、予防することができる
- 歯の審美性を向上させる
デメリット
- 自費診療である
- 汚れが多いと時間がかかる