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スーパーボンド
2007年06月22日
おもてなしの街、銀座でロハスな歯科を目指す!
大山歯科クリニック 院長より
今日は、母校である東京歯科大学の京橋支部同窓会 ”水京会” の学術講演会でした。
いつもと趣向を変えて、歯科用材料の開発業者さんに製品の説明をしてもらいました。
最近の業者による説明会は、従来の ”売り込み臭” がなく、学術的にも高い内容が多くなっています。
我々も ”売り込み臭” の強い説明会には飽き飽きしていますし、営業サイドの言いたいこと一辺倒の話を聴くだけでは時間の無駄です。
その点学術部がしっかりしている業者は、実際に開発に携わった化学畑、物理畑出身の方が、開発の背景、これまでの改良の過程、臨床での実情等をしっかりと話してくれますので、こちらの質問にも理論に基づいて答えてくれます。
今日は、 ”スーパーボンド” という、名前からわかるように歯に詰め物や、かぶせ物、グラグラした歯同士をくっつけたりする、歯科用の接着材の話です。
接着材の分野では、日本は世界でも最先端です。歯に使える接着材が日本で開発されたことにより、世界の歯科臨床が大きく変化しました。まさに革命的なことだったのです。
接着材というと一般にはアロンアルファやセメダインなどが思い浮かぶと思います。
何で口の中で使えないのでしょう?
口の中は湿っていて水の中のようです。歯自体も中は象牙質といってスポンジのような湿った構造体です。しかも食事をしたりしゃべったりしますので、固まるまで何時間も待つことはできません。
こんな環境で、アロンアルファやセメダインが使えるでしょうか。
歯科用の接着材は、歯という湿ったものに、湿った環境で、即座に固まらなければならないのです。食べたり、歯軋りしたり、ものすごい力がかかる環境にも耐えなければなりません。建築物にたとえると、超高層ビルが毎日震度6ぐらいの地震でグラグラ揺らされているのと同じぐらいだと説明する人もいました。
こんな過酷な条件はありません。
それに耐えうる接着材を開発した研究者の方には拍手です。
まだまだ進化していくことでしょう。
良い材料でも使い方が悪ければ何にもなりません。
いつも使っている ”スーパーボンド” ですが、今日は科学的根拠の再確認から、実習まで行えましたので、明日の臨床からさらにパワーアップできるとても役立つ内容となりました。
また月曜からがんばるぞー
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