おしらせinformation
DE174号 白金ナノコロイドがむし歯治療に!
2010年10月03日
院長です
日本歯科理工学会誌とDE(the journal of Dental Engineering) が統合されて3号となります。
私はDEの編集協力スタッフとしてもう10年ぐらいになろうかということろです。
先日任期を2年継続となりました。いつまでやるんだろう・・・とも思ったりしますが、とても勉強になっていますので続けます!
今回は174号のお手伝いということで読んでおりましたら、面白い話題がありましたので皆様にもお知らせしようと思います。
「4-META/MMA-TBB レジンの象牙質接着における白金ナノコロイドおよび金ナノコロイドの変化」
という、第54回大会奨励賞受賞研究の論文がありました。
一見難しそうですが、これはむし歯治療で詰めものに使う合成樹脂を歯にくっつけるときに、どうしたらよりしっかりつけられるかの研究をしているものです。
それによると、白金ナノコロイドを歯に1分間処理した場合に、使わなかったものに比べて約2倍もしっかりとくっついた(接着力がアップした)ということでした。金ナノコロイドでは使っても、使わなくても変化がなかったということで、白金ナノコロイドで特異的に歯に変化があるということです。良くくっつくということは、それだけ長持ちするということになりますので、これからとても期待が持てます。
接着力の耐久性などをこれから調査していき、またかかるコストも考慮に入れて今後保険適用になれば素晴らしいと思います。
白金ナノコロイドといえば、アンチエイジングのサプリメント等で多く市場に出ています。こんな私たちの身近なところで役に立っているとは思いませんでした。
今後もこの研究から目が離せませんね。
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