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口腔機能発達不全症への取り組み

こんにちは。歯科衛生士の河田です。

今年の夏はとても暑く、台風も多く、時に涼しかったり、変動が多かったですがいかがお過ごしでしょうか?
夏の疲れも出る頃ですので体調にはくれぐれもお気をつけください。

今回のブログでは、今年大山歯科クリニックでとても力を入れて取り組んだ、小児の口腔機能発達不全症への対策についてお話ししたいと思います。

口腔機能発達不全症とは「食べる」「話す」「呼吸する」といったことが十分に発達していない、また正常に機能出来ていない状態で、明らかな原因の兆候がなく、口腔機能の発達において、個人やとりまく環境に専門的な関与が必要とされたものをいいます。

今まで歯科では主にむし歯や歯周病の診断、治療に多くの時間と労力を費やしてきました。しかし口腔とは食物を取り込み栄養を摂取する「食べる」行為、自分とは違う者に意思を伝える「話す」行為、外から空気を取り込み酸素を摂取し二酸化炭素を排出する「呼吸する」行為という、人間が生きていく上でとても大切な役割を担っています。これらの機能がうまくいっていなくても特に自分では気づかないことが多く、局所のむし歯や歯周病だけをみて治療をしていても根本的なところが見落とされ、本当の解決に結びつかないことも多いため近年ではそれが問題とされてきています。
口腔機能が正常に発達しているか幼少の頃から観察し、何か問題があれば早いうちに手を打っておくことで、大人になってからの「食べる」「話す」「呼吸する」という行為を正常に機能させることができると考えられます。むし歯、歯周病の予防や、良い歯並びを作ることにもなります。実は大人になってからだと日頃から機能不全を補うための悪習癖が身についてしまっており、治療が困難になるケースが多いのです。
悪習癖が残ったままですと、むし歯や歯周病、歯列矯正の治療を行っても、うまく治りません。

大山歯科クリニックでは今年、口腔機能発達不全症についてスタッフ一人一人が勉強し何回も歯科医師と歯科衛生士がミーティングを重ね、診断、治療が的確にできるよう環境を整えてまいりました。

口腔機能発達不全とは特別一部の人が当てはまるというわけではなく、例えば「歯が生えてくるのが遅い」「むし歯がある」「歯並びやかみ合わせが気になる」などの食べる機能や「発音が気になる」「いつも口が開いている」など話す機能、「口呼吸をしている」など呼吸機能など、親御さんもお子さんも心当たりがあるような口腔の発達について専門的に拝見させていただく内容になっております。

日々の生活の中で少し気になるけど、何科に受診するばいいかわからない。といった事も含まれているかと思います。大山歯科クリニックでは10年後も20年後も、一生涯患者さまの健康を維持していきたく診療にあたっています。小さなうちから口腔機能について管理することができれば、大人になって歯列不正による清掃不良でむし歯や歯周病を防ぐことさえできます。

小児の口腔機能発達不全症についての重要性が自ずと分かっていただけるかと思います。
これは大山歯科クリニックのメインテナンスのほんの一部です。
みなさまの口腔管理を一生涯させていただくために、是非大山歯科クリニックのメインテナンスにいらしてください。

銀座の歯医者・歯科大山歯科クリニック

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