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ちょっとしたことが大きな違いを生む!
2007年08月24日
おもてなしの街、銀座でロハスな歯科を目指す!
大山歯科クリニック 院長より
今日もまた DE The Journal of Dental Engineering より
各種ボンディングシステムの接着性評価
と題して、奥羽大学歯学部生体材料講座より論文がありました。
むし歯を埋めるときに使う合成樹脂がどれだけ強く、歯にくっついているか(接着しているか) ということを、5人の経験の異なる術者に試料を作らせて、術者ごとに計測し、比較している実験です。
材料の違い、そして術者の違いによって、接着力に大きな差があるという結果でした。
むし歯を埋める合成樹脂にも色々な種類があり、それぞれ性質が違いますので使用法も異なり、術者により好みが出てきます。
Aさんには使いやすいものも、Bさんには使いづらい。あまり使ったことがない材料も使いにくいですし、使いにくいものはそれだけ処置にも疲れ、エラーも多くなります。
その実験のデータでは、どんな材料でも平均水準の値を出している人がいる一方で、とてもいい値と悪い値の両方をだしている差が激しい人がいました。
合成樹脂を埋めるのに上手い、下手があるということがいえるのかもしれません。
結果から、慣れている材料の場合、接着力は高い傾向があったとのことで、臨床経験年数よりも、使用経験が重要ではないかと論文では推察していました。
材料一つとっても、その性質を正しく知り、それを生かした使い方をしなければならないと、当たり前のことですが再認識させられます。
実はいつも私達がお口の中の乾燥に使っている
”ぷしゅーっ”
といいうあの、 ”エアー” のかけ方一つで接着力は変わってくるのです。
”ぷしゅーっ” ではなく、 ”しゅっ” ぐらいでないとだめな場合と、 ”ぷしゅーーーーーーー” としなくてはならない場合など状況によって乾燥状態を変えなくてはいけないのです。
匠になるには ”ほんのちょっとしたこと” をいかにちゃんとできるかだと思います。
道は険しいですが、匠を目指して日々精進!
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