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ISO について考える
2007年08月22日
おもてなしの街、銀座でロハスな歯科を目指す!
大山歯科クリニック 院長より
DE The Journal of Dental Engineering の編集協力委員として、また締め切りが近づいてきました。
今回のメインテーマは、 ”変化しているISO-ISOと臨床” です。
ISOとは皆さんご存知かと思いますが、 International Organization for Standardization の略で、国際標準化機構のことです。
いうならば、日本における JIS規格(日本工業規格)の国際版といったところでしょうか。
最も身近なものでは、カメラフィルムの感度 ISO100や400などではないでしょうか。
歯科の材料や、器械にもISO規格があり、 ISO/TC106 (歯科技術専門委員会)が統括しています。
材料の物性評価には、統一性をもたせるために規格試験を行います。
私も、大学院時代様々な材料で、規格試験を行ってきました。しかしその試験法が、必ずしも臨床で使用する条件には当ては待っておらず、こんな試験をして何の意味があるのだろう・・・ と思うこともありました。
最近では、規格試験として ”Clinically relevant test method” 「臨床的に妥当な試験方法」 が提唱されているそうです。
当たり前とも言えることですが、臨床で使用する条件は非常に多くの要素が絡み大変複雑です。臨床をそのまま再現する試験を行うことは、正直無理な話です。しかしなんとか各条件を細分化、そしてうまく単純化し、再現性を持たせた試験を開発するのに、各国の研究者が知恵を絞っているのです。
適切な試験法を開発した国が、その材料規格の主導権を握って行くので、大学、企業問わず国単位でまとまらなければなりません。
日本の標準が、世界の標準になれば、私達歯科医にとってもやりやすいですし、とてもうれしいことです。
是非がんばってもらいたいと思います。
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