おしらせinformation
CERECのご紹介です
2012年08月31日
技工士の真野です。
当医院では5年前から CEREC(セレック) という CAD/CAM での審美修復(つめものやかぶせもの)をおこなっています。
CEREC(CAD/CAMシステム) を簡単に説明しますと、まず患者様の歯の模型を光学印象(スキャナーで光で読み取る)します。
これがコンピューターにインプットされコンピューター上に模型と同じ型が表現されます。
ここで今まで手作業で行っていたことをコンピューター上で行い、修復物を完成させます。
このデータをもとにセラミックブロックをミリングマシーンで削りだしていきます。
セラミックブロックを2本のダイヤモンドの切削バーで削り出します。
セラミックは天然の歯に近く、見た目はとてもきれいですが、強度となると金属に比べ小さく割れやすい、欠けやすいところがあります。
これを補う材料として近年e.maxという従来のものと比べて強度が約3倍のセラミックが登場しました。
大山歯科でも昨年から導入し、現在はすべてe.maxを使用しています。 実際に扱っている感触としてはとても強度があり、手作業で調整していても欠けることなく安心して切削することができます。
上が従来のブロック、下がe.maxブロックです。ブロックが青いのは半焼結状態のためです。
ミリングマシーンで詰め物を削りだしたところ
詰め物の適合性を調整したところです。
焼成炉で半焼結の詰め物を結晶化させます。
結晶化させ完成した詰め物です。
個人的には白い金属とも呼ばれるジルコニアに近い強さと扱いやすさがあると思います。
従来の材料でも臨床上合格レベルの精度を実現していましたが、さらに見た目は変わらず、精度でも金属に近づきより良い修復物ができるようになりました。
歯科材料もどんどんと新しい材料が開発されています。 近い将来、もっと良い材料が出てくることでしょう。
患者様に満足していただける最良の修復物をつくり続けたいと思います。
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