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7月 勉強会<口腔乾燥症について/マタニティ期・口腔機能の発達と食育について>

みなさま、こんにちは! 歯科衛生士の高木です!

 

7月、8月に入りまだまだ猛烈に暑い日が続いておりますが体調を崩されたりしていらっしゃらないでしょうか。こう毎日暑いと熱中症が心配になります?
当院にお越しの際は受付にウォーターサーバーがございますので、どうぞ冷たいお水をお飲みになってお休み下さい!暑い中、来院していただきいつもありがとうございます?

オリンピックも開催されましたね。
このコロナ禍で開催についても賛否ありましたが、オリンピック選手の皆さんの活躍を拝見し、やはりとても感動致しました。まだまだ未曾有の事態が続きますが、日々の感染予防対策を改めて向上させていき、この事態を乗り越えていきたいと思いました。

さて先日、7月の勉強会がありました!

7月の勉強会の発表テーマは、歯科衛生士 田畑による『口腔乾燥症について』の1回目と私、歯科衛生士 高木による『マタニティ期・口腔機能の発達と食育について』の2回目でした。

今年の勉強会のテーマは、当院の年間目標(スタッフ全員で共有している医院の1年間の目標です)を意識して、それぞれのライフコースに沿った医療の提供をするために、各ライフコースごとの問題についてを勉強しようということで当院の歯科衛生士が各自でスライドを作って発表しております。

今回の歯科衛生士 田畑の口腔乾燥症は「高齢期」というライフコースにあたります。

半年ほど前に田畑より口腔乾燥症がみられる患者さんの症例を発表してもらったので、今回も引き続き口腔乾燥症について詳しく発表してもらいました。
※前回の発表:2020年10月ブログ

ご高齢の方の口腔内の所見として口腔が乾燥していることが多くみられます。また全身疾患がありお薬を飲まれている方でも副作用としてお口の中が乾きやすくなっていることが多いです。

ただお口の中が乾いているだけと思うかもしれませんが、この状態はとても良くない状態です。唾液分泌が減少してしまい乾いてしまってる状態です。唾液はお口の中でたくさんの作用があり、口腔粘膜と歯の潤滑・保護作用、緩衝作用、抗菌作用、消化作用、自浄作用などがあります。その唾液が減ってしまうことにより、むし歯の発生が増加しやすくなったり、味覚異常、舌・口腔粘膜の損傷による疼痛、口腔カンジダ症の発症が起こることがあります。また、口腔だけではなく全身にも影響を与えると言われています。

こういった口腔乾燥症の症状、原因、治療、対策などを講義してもらった後、スタッフ間で当院ではどのように対策していくかを話し合いました。次回までに意見をまとめ、発表してもらう予定です。

私、高木が担当したマタニティ期というライフコースもとても重要です。胎児期から口腔は始まっているのでこの時期の女性の口腔の健康やバランスのいい栄養摂取の指導は歯科医院でしっかり行うべきことです。よろしければ前回6月の勉強会のブログと合わせてお読みください。
2021年6月ブログ

今回は前回発表した際にスタッフ間で当院ではどのように対応していくかなどを話し合ったので、まとめたものを発表しました。そこからまた改善点も上がりました。

各ライフコースごとの歯科の問題点(リスク)を学ぶことはとても重要です。各ライフコースごとにリスクの種類が違うからです。

例えば、妊娠している時期はホルモンバランスが崩れやすく、口腔内に変化が起こりやすいのでむし歯や歯肉炎になりやすくなります。乳幼児期から永久歯が生えそろう学齢期では適切な食習慣やホームケアを確立してあげないとむし歯や歯列不正を起こしてしまいます。成人期では虫歯や歯周病のリスクが高まるので歯磨き指導や生活背景のチェックなどをしっかり行わないと発症させてしまいます。高齢期では口腔内が乾きやすくなり、歯の根元の方がむし歯になりやすくなり、急に進行してしまい治療しなくてはいけなくなってしまうことがあります。

各ライフコースごとのリスクについて、より勉強を重ねることで、どの患者さまにも対応できるのです。1番大切なのはむし歯や歯周病にならないように予防してあげること、再発させないことです。それを目指して今年の勉強会で思考を積み重ねていきたいと思っています。

今は人生100年時代と言われ、100歳以上生きると言われています。その中で同じ100歳でも、寝たきりで過ごすのか、自分の足でしっかりと歩けるのかでは全く意味が違ってきます。口腔の健康は全身の健康に繋がっています。私たちが医療人として目指しているのは100歳になっても自分の歯で食事ができる!自分の足で歩き生活ができるようなクオリティオブライフ(生活の質)を向上させてあげることなのです。

大山歯科クリニックのいち歯科衛生士として、皆さまの健康づくりのお手伝いを少しでもさせてもらえたら嬉しいです?

歯科衛生士 高木

銀座の歯医者・歯科大山歯科クリニック

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