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歯科理工学実習 第四日目
2010年07月07日
院長です
歯科理工学実習も大詰めとなりました。
今日が試料の作成、データの計測の最終日です。
前回うまく焼けた試料を、サンドブラスト(細かい砥粒を吹き付けて磨く)してきれいにしました。
これがオールセラミッククラウンの試料です。
きれいでしょう! ちょっとかわいいですよね。
娘にこれを見せたら、欲しい! と言っていました。
この試料をもとの金型に戻して、精度を測ります。
金型とオールセラミッククラウン試料との間に隙間が少しあるのがわかるでしょうか。
この隙間を顕微鏡で計測し精度を測るのですが、この場合オールセラミッククラウン試料が少し小さくなっているためにきっちりと入りきらずに浮いている状態です。
これを ”収縮” と呼びます。
実際の臨床現場では、このような状態では正直 使えません!
やや大きくならないと (”膨張”の状態でないと) 接着材の入る隙間もないためしっかりと適合しないからです。
隙間が大きいと、そこから また ”むし歯” の原因となります。
このような隙間がなく、しっかりと適合するものを作るためにいかにしたらよいかということを探っていくのですが、試料作りが大変で今回はどうやらそこまでいきそうもありません・・・
実は、精度の改善のため耐火模型材の膨張量のコントロールを目的に混液比を変えてやってみたのですが、試料にヒビが入りものすごいことになっていました。
どこまで突き詰められるかこれからが勝負です。
学生さんは社会人がうらやむ夏休みがたっぷりとあります。
自発的(?)に 「夏休みにもう少し頑張ってみます」 と言っていました。
学生の鏡だっ! 頑張れよ!
続きは9月です。
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