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遺伝子組み換えとバイオ燃料
2007年07月10日
おもてなしの街、銀座でロハスな歯科を目指す!
大山歯科クリニック 院長より 今日夕刊で気になる記事を見つけました。
「遺伝子組み換え 光合成能力強化 CO2削減へ期待」
”遺伝子組み換え技術を使って植物の光合成の能力を増強する方法を開発したと、日本大学の奥忠武教授(生物有機化学)らの研究チームが9日発表した。シロイヌナズナで光合成能力を増強し、野生の株に比べて60日目で1.3~1.5倍の背丈に成長させることができた。バイオ燃料や森林資源の増産などが期待される成果だという。” (7月10日 朝日新聞夕刊)バイオ燃料は現在、その原料となるトウモロコシや、サトウキビの収穫量が多く、国の政策として力を入れている、アメリカやブラジルが先頭を走っているようです。
燃料として使用し、CO2が排出されても、原料となる植物を育てることで、CO2が吸収されるために、CO2全体としては相殺(カーボンニュートラル)され、環境にやさしい、循環型のエネルギーとして期待されています。
しかし、今まで食物や飼料として作られていた畑が、燃料用として収穫されてしまうので、色々な方面で物価の上昇や、食料難の心配まで出てきています。
今まで頼っていた、化石燃料から抜け出すのは容易ではないと感じます。
この記事にある、光合成能力が強化された植物は燃料用の作物としては非常に期待される研究だと思います。
ただ、遺伝子組み換えの作物は、まだまだ生態系に与える影響は良くわかっていないはずです。収穫が早ければそれだけ土壌にも負担をかけるでしょうし、それを食べたり、花粉を媒介する虫や鳥、動物への変化があれば、食物連鎖にも影響して生態系が大きく変わってしまう危険もあるでしょう。
まさにCO2の問題がクリアされても、大きな問題を残しかねません。人間の英知をふりしぼり、広い視野からの環境を考える時期に来ているものと感じます。
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